WaveFront3
WaveFrontとは
グラフィカルなユーザーインターフェースを有するWindowsアプリケーションです.WaveFrontは光波分布/波面(Wave-field)を振幅像/位相像/強度像など様々な画像として観察するための波面ブラウザです.また,簡単な操作で基本的な回折・伝搬計算やフーリエ変換ができます.画像ファイルを読み込んで,それを開口や位相分布とした回折計算もできます.デジタルホログラフィで記録した干渉縞画像から各種の処理を行うこともできます.
WaveFront3は最新のWFL/PSLによって実装されているため,回転変換やシフテッドフレネル/シフテッド角スペクトル法などによる伝搬計算が可能です.また,旧バージョンのWaveFront2よりはるかに高い計算性能があります.
ダウンロード
WaveFront3(Rel 3.2.1) 64ビット (2016/04/19)
WaveFront3ご利用にあたって
- インストーラを実行すると,スタートメニューの[WaveField Tools]にインストールされます.
- WFL/PSLを別途インストールする必要はありません.
- 画像フォーマットとしてはBMP/TIFF/PNG/JPEG等に対応しています.
- 今後,WaveFront3に実装して行って欲しい機能等ありましたら,フォーラムページでご要望ください.
主な変更点
Rel 3.0.1→3.2.1
- (R3.2.1)Windows10で実行時にエラーになることがあったバグをフィックスしました.
- 波長,サンプリング間隔などのフィールドパラメータの規定値を設定できるようになりました.また,よく使われる波長を設定するボタンを新設し,事前に登録した波長もワンタッチで設定できるようになりました.
- 一つのウィンドウから別のウィンドウに選択領域の位置をコピーできるようになりました.これにより複数のウィンドウで正確に比較を行ったり,同じ正規化を設定できるようになりました.
- フィールドの一部を切り出してフィールドサイズを縮小するメニューを新設しました.
[フィールド処理>サンプリング数変更>切り出し縮小(選択範囲), 切り出し縮小(2のべき乗)] - サンプリング数設定でアップダウンボタンで2のべき乗で変化するようになりました.
- Visual Studio 2013でコンパイルしました.
Rel 3.0→3.0.1
- Rel 3.0ではデジタルホログラフィのメニュー項目の「3段階位相シフト/4段階位相シフト/3段階任意位相シフト」がいずれも全く機能していないという重大なバグがありました.このバージョンではこれらのメニューが機能するようになっています.ただし,テストは不十分ですので,テストリポートをお待ちしています.
- その他の軽微なバグフィックス
β→Rel 3.0 正式版
- 最大値が0の場合に正規化表示すると例外が起きるバグをフィックス
- 1次元グラフ表示ウィンドウに他方の軸の位置が表示できるようになった
- 1次元グラフ表示ウィンドウにリアルタイムに選択矩形が表示されるようになった
- ボタンアイコンの追加
- アプリケーションアイコンの変更
α3→β
- 以下のメニューの新規実装
フィールド処理>位相変調>レンズ位相の乗算
フィールド処理>球面波位相の重畳
フィールド処理>量子化
ファイル>新規作成>球面波
ファイル>新規作成>平面波>方向ベクトル
ファイル>新規作成>平面波>空間周波数
デジタルホログラフィ>3段階位相シフト
デジタルホログラフィ>4段階位相シフト
デジタルホログラフィ>3段階任意位相シフト
フィールド処理>計測>選択矩形内
フィールド処理>計測>全フィールド - メインウィンドウのフィールド内でクリックして静止するとその位置の整数座標をツールチップで表示
- 選択矩形形成中のラバーバンドで整数座標をツールチップに表示
- 選択矩形表示中はフィールドのツールチップで選択矩形の整数座標を表示
α2→α3
- 以下のメニューの新規実装
伝搬計算>フレネル回折(単一FFT)
伝搬計算>2fフーリエ回折>順方向
伝搬計算>2fフーリエ回折>逆方向
伝搬計算>フラウンホーファ回折
ファイル>新規作成>基本ガウスビーム
ファイル>新規作成>矩形開口
ファイル>オプション
編集>コピー
編集>貼り付け(画像)
フィールド処理>フィールド間の単純2項演算>(四則演算) - メニュー構成の変更
- 開口関係の設定パネルを修正
- WFLレベルの伝搬計算で使用するスレッド数指定できるようになった.
- オプション設定をレジストリに保存(現在のところ上記のスレッド数のみ).
- コピーメニューで,(i)現在表示中の画像,(ii)フィールド本体をクリップボードに書き込むようなった.
(i) は他の画像処理ソフトで貼り付けて利用可能.
(ii) は本ソフトのフィールド間演算機能で利用. - 最後のウィンドウが閉じた際に一時ファイルをすべて消去するように修正.
- 回転変換で回転角が逆転していた(反対に回転していた)問題を修正.
- 32ビットバージョンの配布開始
α→α2
- ドラッグ&ドロップに対応(画像ファイルと複素振幅ファイル)
- メニュー構成の全体的見直し
- 以下のメニューの新規実装
ファイル>新規作成>平面波
ファイル>画像ファイルからフィールドの合成>振幅画像と位相画像からフィールドの合成
ファイル>画像ファイルからフィールドの合成>強度画像と位相画像からフィールドの合成
ファイル>画像ファイルからフィールドの合成>実部画像と虚部画像からフィールドの合成
表示>1/32
表示>1/64
表示>1/128
フィールド処理>複素振幅値設定>選択矩形内
フィールド処理>複素振幅値設定>全フィールド
フィールド処理>単項演算>複素共役
フィールド処理>単項演算>符号反転 - 「ファイル>表示中のイメージを画像ファイルとして保存」でセーブされるファイル形式と「ファイル>画像ファイルからフィールドの合成>*」でロードされるファイル形式を同じにした(保存した画像ファイルを再読み込みして利用可能).
- WFL3対応
- 各種バグフィックス
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